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【初心者向け】 『FFmpeg』の使い方は? ダウンロード・インストール方法から解説

2022-01-05 / Hanagi

「FFmpegってどんなソフトなんだろう」

「FFmpegは動画編集に便利って聞いたので、使い方を知りたい」

動画や音声の記録・変換などに役立つソフト『FFmpeg』。

とくに動画編集をしている人は名前を聞く機会が多く、一度試してみたいと思っている人も多いでしょう。

そこで本記事ではPCソフトの『FFmpeg』について、使い方を徹底解説します!ダウンロード・インストール方法から丁寧に説明しているので、初心者はとくに必見です。

『FFmpeg』とは

『FFmpeg』とは、動画ファイルや音声ファイルの変換・記録・再生などの機能を備えたPCソフトのことです。Mac、Windows、Linuxと主要OSではすべて動作するので、多数のユーザーに利用されています。

『FFmpeg』の具体的な機能としては、以下のようなものが代表的です。

  • ファイル変換
  • 切り出し
  • 圧縮・ビットレート変更
  • 音声抽出
  • 字幕追加
  • 無音追加
  • 動画の結合

このように使いこなせばさまざまな用途に利用できる『FFmpeg』ですが、嬉しいことに実はフリーソフトです。そのため、初心者から玄人までおすすめできる高機能ソフトといえるでしょう。

ちなみに『FFmpeg』の数少ない欠点としては、ダウンロード・インストール方法が複雑という点が挙げられます。

本記事では初心者向けにダウンロード・インストール手順を解説していますので、ぜひこちらを参考にしてみてください。

『FFmpeg』のダウンロード・インストール手順

『FFmpeg』のダウンロード・インストール手順は、使用しているOSによって大きく異なります。

ここでは、各OSでどんなダウンロード・インストール作業が必要なのか解説します。

Windowsの場合

Windowsで『FFmpeg』をダウンロード・インストールする場合、以下の作業を実施してください。

『FFmpeg』提供元の公式サイト(https://ffmpeg.org/)にアクセスする

緑色の「Download」ボタンを押すと、ダウンロードページに移動する

Windowsのアイコンを押した後、表示された「Windows builds by BtbN」という文字列のリンクを開く

最新版もしくは自分のPCに適したバージョンを探してクリックすると、ダウンロードが開始される

zipファイルがダウンロードされるので、こちらを解凍する

解凍後のフォルダにアクセスし、「bin」フォルダを開く

エクスプローラーのアドレスバーを選択し、「bin」フォルダのパスをコピーする

「Windowsキー」+「Pause Break」のショートカットを実行する

「システムの詳細設定」「詳細設定」「環境変数(N)」の順番で開いていく

「ユーザー環境変数」画面が開けたら、「Path」を選んで「編集」「新規」の順番でクリックする

コピーした「bin」フォルダのパスを貼り付けると、パスが追加される

パスが追加されているのを確認したら「OK」を押して終了する

「Windowsキー」+「R」のショートカットを実行すると「ファイル名を指定して実行」ウィンドウが立ち上がる

「cmd」と入力してエンターキーを押す

インストールできていれば『FFmpeg』の詳細情報が表示されるはずなので、きちんと表示が出るか確認する

『FFmpeg』はコマンドライン上で利用するソフトなので、Windowsの場合はダウンロード・インストール方法が若干複雑です。手順を間違えないように、十分注意しながら作業しましょう。

Macの場合

Macで『FFmpeg』をダウンロード・インストールする場合、『Homebrew』経由で実施すると比較的簡単に導入できます。具体的には、以下の作業を行ってください。

『Homebrew』を使ったことがない場合、『FFmpeg』を導入したいMacデバイスで「ターミナル」を立ち上げ、インストール用のコマンド(※)を入力する

自動的に『Homebrew』がダウンロード・インストールされるので、完了まで待つ

導入が完了すると「Installation successful! 」と表示されるので、続けて「ターミナル」に「brew install ffmpeg」というコマンドを入力・実行する

今度は『FFmpeg』のダウンロード・インストールが開始されるため、完了まで待つ

インストールが完了したら「ターミナル」に「FFmpeg」コマンドを入力する

こちらを実行して『FFmpeg』の詳細情報が表示されていれば、導入に成功したと判断できる

(※)

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

引用元:『Homebrew』公式サイト

https://brew.sh/index_ja

このように、Macにおける『FFmpeg』のダウンロード・インストール手順は比較的シンプルです。『Homebrew』が自動的に導入してくれるので、『FFmpeg』提供元の公式サイトにアクセスする必要すらありません。

もし『Homebrew』のダウンロード・インストールが正常に行われたか確認したい人は、「ターミナル」に「brew」というコマンドを入力してみてください。Macデバイスに問題なく導入できている場合、『Homebrew』の詳細情報が表示されるはずです。

Linuxの場合

Linuxの場合、以下の手順に従って『FFmpeg』をダウンロード・インストールしてください。

『FFmpeg』提供元の公式サイト(https://ffmpeg.org/)にアクセスし、「Download」ボタンを押す

ダウンロードページに移動するので、「Linux Static Builds」欄のダウンロードリンクにアクセスする

画面右側の「release: (バージョン)」欄から「amd64」、もしくは自分のPCに合ったバージョンを選択してダウンロードする

コマンドラインを開き、『FFmpeg』展開コマンド(※1)を入力・実行する

続けてディレクトリをパスに追加するコマンド(※2)を入力・実行すると、『FFmpeg』のインストールが完了する

(※1)「amd64」をダウンロードする場合

$ unxz -c ffmpeg-release-amd64-static.tar.xz | tar xvf -

引用元:https://jp.videoproc.com/edit-convert/how-to-download-and-install-ffmpeg.htm

(※2)「amd64」をダウンロードする場合

$ export PATH=~/ffmpeg-4.3.1-amd64-static:$PATH

$ which ffmpeg ~/ffmpeg-4.3.1-amd64-static/ffmpeg

$ ffmpeg -version ffmpeg version 4.3.1-static https://johnvansickle.com/ffmpeg/ Copyright (c) 2000-2020 the FFmpeg developers

引用元:https://jp.videoproc.com/edit-convert/how-to-download-and-install-ffmpeg.htm

Linuxの場合はMacと同様、コマンドラインを利用して『FFmpeg』のダウンロードを行うことも可能です。コマンドラインの操作に慣れている人は、以下のコマンドを入力・実行して導入を開始するのも良いでしょう。

「amd64」をダウンロードする場合

$ curl -O https://johnvansickle.com/ffmpeg/releases/ffmpeg-release-amd64-static.tar.xz

引用元:https://jp.videoproc.com/edit-convert/how-to-download-and-install-ffmpeg.htm

『FFmpeg』の使い方

ダウンロード・インストールが完了したら、すでに『FFmpeg』が使える状態です。

ここからは、『FFmpeg』導入後の使い方のうち、とくに役立つものを解説します。

なお、本記事で紹介しているのはWindowsの場合の使い方です。Mac、Linuxの場合はコマンドプロンプトではなく、各OSに応じたツールを使用してください。

動画ファイルから音声ファイルへの変換

『FFmpeg』を利用すれば、動画ファイルから音声ファイルへの変換を行えます。

Windowsの場合を例にすると、こちらの変換を行うには以下の作業を行う必要があります。

「Windowsキー」+「R」のショートカットで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開く

入力欄に「cmd」と打ってOKボタンを押すと、コマンドプロンプトが立ち上がる

「cd (作業するフォルダのパス)」コマンドで変換したいファイルがあるフォルダに移動する

「ffmpeg -i (変換したいファイル名) (変換後のファイル名)」という変換コマンドを入力・実行する

コマンドプロンプト上で変換後のファイル情報等が表示され、変換が完了する

フォルダ内に変換後のファイル作成されているのを確認する

このように、変換したいファイルおよび変換後のファイル名を指定してコマンドを実行すると、ファイルの変換が行えます。ファイル変換に限らず、『FFmpeg』を利用するときは「.mp4」「.mp3」などの拡張子をファイル名に含めてください。

『FFmpeg』はコマンドラインツールなので、通常のアプリ・ソフトのように個別に開く必要がありません。

ちなみに、変換コマンドの最後に「-c copy」とつけると、変換処理が早くなります。

動画ダウンロード

『FFmpeg』を使えば、ニコニコ動画をはじめとする動画配信サービスから動画を出力・ダウンロードできます。

「Windowsキー」+「R」のショートカットを実行した後、入力欄に「cmd」と打ってコマンドプロンプトを開く

「ffmpeg -i “(動画のURL)” -c copy (出力するファイル名)」コマンドを実行する

指定したファイル名で動画が保存される

こちらの方法では、ダウンロードコマンドの中で動画のURLを入力する必要があります。

もしURLがどこにも見当たらない動画の場合、改めて「m3u8 URL」を取得しなければなりません。「m3u8 URL」はブラウザ上の開発者ツールで確認できます。

動画の結合

『FFmpeg』を用いると、複数の動画ファイルを結合して一つの動画にすることが可能です。動画を結合する場合、以下の手順で『FFmpeg』を使ってください。

結合したい動画ファイルを特定のフォルダにまとめる

そのフォルダ内で右クリックして「新規作成」「テキスト ドキュメント」の順に選択し、テキストファイル(.txt)を新しく作成する

作ったファイルを開き、「file ‘(ファイル名)’」という表記でつなげたい動画ファイルの名前をすべて入力する

テキストファイルの名前をわかりやすいものに変更する

コマンドプロンプトを開き、「ffmpeg -f concat -i (.txtファイルの名前) -c copy (出力するファイル名)」というオプションでコマンドを実行する

テキストファイルに記載した動画ファイルが結合され、指定した名前のファイルが作られる

ちなみに『FFmpeg』には、動画を結合してもファイルが劣化しないという特徴があります。そのため、無劣化で動画編集ができるソフトを探している人にもおすすめです。

ファイルの圧縮・ビットレート変更

動画の圧縮・ビットレート変更ができるので、ファイルサイズを小さくしたい場合にも『FFmpeg』が役立つでしょう。

具体的には、以下の作業を実施すると圧縮・ビットレート変更が行えます。

『mediainfo(フリーソフト)』等であらかじめ圧縮したい動画ファイルの詳細情報を調べておく

コマンドプロンプトを開き、圧縮用のオプションでコマンドを実行する

指定したファイル名で圧縮後のファイルが出力される

圧縮・ビットレート変更を行う前に調べておくべき詳細情報としては、以下のようなものが挙げられます。

  • ビットレート
  • フレームレート
  • 解像度
  • コーデック
  • ビット深度

これらをもとにファイル圧縮・ビットレート変更の条件を決め、それに応じた圧縮コマンドをコマンドプロンプトに打ち込みます。

また、『FFmpeg』では動画の結合だけでなく、圧縮・ビットレート変更も無劣化で実施可能です。コマンドラインを使うので初心者には若干扱いづらいですが、この機会に慣れておけば、長く使えるソフトになるでしょう。

まとめ

本記事では『FFmpeg』について、初心者向けに使い方を解説しました。

『FFmpeg』は動画や音声の編集・記録などが行えるPCソフトです。フリーソフトながら動画の結合や音声抽出など多機能であり、対応しているファイル形式も豊富なので、多くの人から重宝されています。

初心者であれば十分な機能性を備えているので、有料ソフトをまだ持っていない人はぜひ試してみてください。