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完全無料の動画編集ソフト「Shotcut(ショットカット)」を使ってみよう

2022-01-04 / Hanagi

動画編集ソフトのなかには、無料で使えるという表記があっても、機能の追加にはお金がかかるものがあります。Shotcutは完全無料で使えるソフトですが、使い心地はどうなのか?興味があっても安全性などに若干の不安があるという方もいることでしょう。 ここでは、実際に映像編集を行ったレポートを含めて、ソフトの使用方法をご紹介します。

Shotcutとは?

Shotcutは、Meltytech.LLCが提供する、完全に無料で使うことのできる動画編集ソフトです。聞きなれないという方もいると思いますが、動画編集ソフトを無料で品質よく仕上げることができると人気のあるソフトウェアです。

オープンソース・ソフトウェアに属し、毎月のように内容が更新されています。オープンソースの特性は、万が一プログラムに不具合が発生しても、提供者側は修正やサポートの責任を持たないことにあります。一方で、世界中にいるユーザーが、よりよい作業環境を実現するためにプログラムの改変を行うことが、許されているのです。

Shotcutは、ユーザー登録を求められません。ソフトウェアの多くは、ユーザー登録が必須です。ただし内容の更新が行われると通知が届き、更新パッチがダウンロード&インストールされる利点があります。 Shotcutのようなオープンソース・ソフトウェアは、内容の更新が行われても、使用ユーザーに通知されません。そのため定期的に配布元のサイトを訪問し、自らソフトウェアの更新を行う必要があります。

Shotcutインストーラーのダウンロードとインストールのやり方

shotcut

Shotcutのダウンロード

Shotcutは、GNU/Linux、Windows、mac OSに対応しており、公式サイト(https://www.shotcut.org/)より、最新版をダウンロードすることができます。ページにアクセスすると、「Shotcut is a free, open source, cross-platform video editor. Click to Download」とありますので、Click to Download~の部分をクリックします。

アクセスした機械のOSが自動判別され、専用のダウンロードページに誘導されます。Site 1(FossHub)もしくは、Site2(GitHub)のどちらでも構いませんので、「〇〇※ installer」をクリックして、インストーラーをダウンロードします。
〇〇には、OSの種類が入ります。

shotcutダウンロード


パソコンへのインストールを行わずにソフトを使用したい場合は、Windowsなら「Windows potable zip」をクリックして、ファイルをダウンロードします。

パソコンのスペックが古く、最新版が対応していないと思われる場合は、Otherより「Older versions are available for download.」をクリックして、対応版を探します。なお、一番古いバージョンは、v14.5となり、Windowsの 32bit版に対応しています。

インストーラーをインストールする方法

1. インストーラーがダウンロードされたら、ファイルを実行させましょう。
2. インストール進捗を表すウインドウが開き、表示されている利用規約を読みましたら、[I Agree]をクリックします。
3. インストール先のフォルダを指定(通常はC:\Program Files)して、[Next>]をクリックします。
4. 古いファイルがあったら削除する、新しくShotcutのフォルダを作る、スタートメニューやデスクトップへのショートカットを作成するといったボックスに、必要とあればチェックを入れて、[Install]をクリックします。
5. インストールの進捗を表すバーの上部に「Completed」と表示されたら、[Close]ボタンをクリックして、ウインドウを閉じます。

これで、Shotcutのインストールは終了です。

Shotcutの環境設定

動画編集作業に取り掛かる前に、作業環境を整えましょう。

shotcut環境設定

言語環境

Shotcutを起動させたら、表示されている各メニューの文字が日本語表記になっていることを確認します。もしも英語で表記されていたら、メニューバーの[Settings]より[Language]を選択し、[Japanese(日本語)]を設定しましょう。表示文字を切り替えると、「(省略)restart now?(再起動が必要ですか?)」というウインドウが開きますので、[Yes]をクリックします。

映像モードのサイズ確認

[設定]から[映像モード]を選択すると、フレーム数と解像度の大きさを指定することができます。すでに撮影してある映像を加工する場合は、[自動]を選択したままで良いでしょう。

パネルの位置変更

各パネルのタイトル部分上で左クリックしてドラッグ、またはダブルクリックをするとパネルが別ウインドウ扱いとなり、位置を変更することができます。使用しないパネルは、右上部にある[×]をクリックすると、非表示にすることができます。

パネルの境界部分にカーソルをあてると、パネルの表示幅を変更することができます。 パネルの位置レイアウトは、[表示]>[レイアウト]から、各モデル配置へ変更することもできます。

Shotcutを使った動画編集のやり方

次のような目標を設定して、実際に編集を行いながら、工程をご紹介します。
こういった工程を一助として動画編集にとりかかってみてください。

目標:20秒程度の動画をつなげて、BGMをつけ、再生時間を1分にしたのち、YouTube用に書き出しを行う。

Shotcutを起動すると、プレイリスト・フィルタ・プロパティや、キーフレーム・タイムライン、使用・操作履歴といったタブの他、画面中央上部に新規プロジェクトという項目が表示されます。新規プロジェクトでは、保存先フォルダや、ファイル名、映像モード(解像度や、フレーム数を指定するもの)を設定できます。なお、映像モードは後から変更することもできます。

shotcutでの動画編集方法

使いたい映像を取り込む場合は、左側中央にあるプレイリスト・フィルタタブのプレイリストパネル部分に、対象のファイルを直接ドラッグ&ドロップをするか、[ファイルを開く]から開いた動画のサムネイルを、中央のプロジェクトパネルからプレイリストパネルへ、ドラッグ&ドロップします。

プレイリストに表示された動画を画面下にあるタイムラインパネル上へドラッグ&ドロップすると、サムネイルとともに時間軸が表示されます。動画編集は、主にこのタイムラインパネル上で行います。

クロマキー合成

プレイリストからタイムラインへと映像をドラッグ&ドロップしていきますが、ここで、前にドラッグ&ドロップしていた映像の、最後の部分を重ねることで、自動的にクロマキー合成(映像を透明化させて、別の映像と合成させる技術)を行うことができます。

一度クロマキー合成が行われてしまうと、[元に戻す]や、[操作履歴]より映像の追加以前の状態に戻すことでしか、合成位置の修正を解決する方法がなくなってしまいます。映像を重ねて、クロマキー合成を行う際は、挿入する時間軸の位置に注意しましょう。

BGM挿入

BGMに使用するファイルも、映像ファイルと同様の手順で読み込むことにより、使用可能になります。BGMを挿入するためには、最初にタイムラインパネル内左上にある[≡]をクリックし、[トラック操作]>[音声トラックを追加]を選択します。プレイリスト内にある音声ファイルを選択し、作成した音声トラック部分にドラッグ&ドロップします。

なお、時間軸上の好きな場所に、ドラッグ&ドロップで移動させることができます。 映像とBGMのタイムラインへの挿入が完了しましたら、再生時間1分以上になっている部分を削除します。映像・音声ファイルのタイムラインの最後の部分にカーソルをあてると、両矢印に形が変化します。ドラッグ&ドロップで、1分の時間軸まで移動させると映像をカットすることができます。

フェードアウト

音声ファイルの場合は不自然に切れてしまうので、フェードアウトという手法を用いることにします。音声トラックの末尾、右上部分にカーソルをもっていき、黒丸表示に変わったら任意の位置までドラッグ&ドロップすることで、音声をフェードアウトさせることができます。

タイムライン上で、半透明の黒い三角形がかかっているところが、フェードアウト部分です。なお、開始部分の左上にカーソルを合わせて黒丸に切り替えると、フェードインに加工することができます。

音声ミュート

最終調整として、映像の音声を消音状態にします。[タイムライン]の映像ブロック部分にある、スピーカーマークをクリックし、ミュートにすることで、映像から音声のみを消すことができます。

以上で映像のつなぎと、BGMの挿入、再生時間の編集、最終調整が完了しました。書き出しを行う前に、作成したデータを保存します。メニューバーの[保存]アイコンをクリック、または[ファイル]>[保存]を選択します。

いくつかの工程は経ましたが、こちらの作業自体が多いわけではありません。落ち着いて工程を踏めば納得のいく仕上がりに近づけます。

Shotcutによる書き出しの方法

メニューバーの[書き出し]アイコンをクリック、または、[ファイル]>[映像を書き出す]を選択します。 保存形式がたくさん表示されますが、使用したい媒体にあわせて形式を選びましょう。

動画の書き出し

今回はYouTube用なので、プリセットからYouTubeを選択し、[ファイルの書き出し]をクリックします。書き出し先を指定するウインドウが開きますので、任意の場所に変更して、[保存]をクリックします。 画面右側のジョブパネルにて、書き出しの進捗状況を見ることができます。保存先のフォルダにファイルが確認できましたら、書き出し作業は終了となります。 パソコンのプレイヤーで書き出した後再生できるかどうか、テスト視聴を行ってください。 テスト視聴が行われるまではなかなかイメージがしづらい部分もあるかと思いますが、楽しみにテスト視聴をしてみてください。

まとめ

Shortcutは、完全無料としては、非常に優れた動画編集ソフトである、という高い評価を得ています。一方で、見慣れない専門用語や、たくさんの機能がありすぎて、初心者にとっては、とっつきにくいという評価もあります。

まとめ


実際の操作は、ほとんどがドラッグ&ドロップで実現でき、使いやすいと感じました。日々進化しているソフトなので、操作性や機能は、どんどん改善されていくでしょう。実際に使用してもらえるともっと身近に感じてもらるはずです。
なお、今回は複数のアプリケーションを立ち上げたままの環境で作業を行ったためか、書き出しやファイルの呼び出し中にメモリ不足の警告が表示されました。不要なアプリは、停止した状態で作業されると良いでしょう。 Shotcutで動画編集をさらに楽しんでもらえるように、ぜひお試しください。